山行レポート
2003.5.2
 
毛勝山テレマーク

阿部木谷〜山頂〜毛勝谷左俣〜大明神谷出合い

(富山県 魚津市)


毛勝山のスキー第一弾です。
天気:快晴
 
6:00 起床。
7:40
850m
宗次郎谷出合いの橋から出発。この先の道は工事中。岐阜、静岡、多摩ナンバーの車有り。谷を歩くとすぐに雪が現れる。昨年できたばかりの堰堤の上は、土砂混じりのデブリで埋め尽くされている。
8:08
1025m
13号最終堰堤。落ち口の半分が雪渓なので、そこを登る。ここで追いついた2人組は、毛勝三山を縦走して赤谷山まで目指すという。板菱から大明神谷出合いまではデブリが詰まり、氷河のように押し流されている。かすかなトレースを捉えて落石危険地帯を急いで通過する。

  ↑阿部木谷13号堰堤(板菱)は、雪べったり
8:38 1245m 大明神谷出合い。本谷左岸の崩落が激しく、茶色い扇が2つ3つと並んでいる。本谷上部は落石や倒木がなく、白く綺麗な雪面だ。谷に焼け付くような日が差し、腕がすぐに赤くなる。暑いけれど我慢してカッパを着て、顔に日焼け止めクリームをたっぷり塗りつける。ここからアイゼン登高。

  ↑大明神出合いから毛勝谷(上部はゲレンデ!)
9:14 1495m 三の又。右俣からデブリが流れている。見上げると、単独登山者が2人いるのが分かる。デブリを乗り越えると、ゲレンデと見間違うばかりの素晴らしい斜面が天に伸びている。
9:46 1825m ストックをピッケルに持ち替える。左俣(毛勝谷本谷)は、雪がたっぷり付いていたので、直登を決める。
10:10 2010m 谷の分岐。右俣へはスキーヤーが1人突き上げている。自分は左俣へ。気温が上がり、小さな雪塊が絶えず落ちてくる。雪崩の前兆かとビクビクしながらジグザグに斜面を切っていく。

  ↑毛勝谷上部。通常は右俣を詰めます(左俣は難しい)
10:25 2115m 右俣、左俣を分かつ雪稜から右俣をのぞけば、スキーヤーが南峰に向かっている。風が抜けて気持ちが良い。
10:58 2370m
(2414m)
毛勝山頂。三の又より上部で登高スピードが落ちたため、3時間で登り切れなかった。剱岳は予想以上に雪が融けていた。後立山連峰も稜線は黒くなり、雪は谷筋や山腹に後退している。釜谷山、猫又山は黒部川側に雪庇が張り出す。稜線歩きができそうだ。立山、大日岳はまだ雪深く真っ白で、白山はかすみ雲に浮かぶ。

  ↑バックは剱岳(雪が少ない)

風は真冬を思わせる冷たさで、じっとしていられない。忙しく写真を撮り、立ちながら昼食をとる。南峰を回ってきたスキーヤーもやってきた。体が冷え切る前に自分は滑走準備に入る。

11:42 山頂に鎮座する地蔵の横からドロップイン。下り始めは狭くて急なので、斜滑降で少しずつ下り、谷が広がるところまで移動する。眼下にはトレースのついていない高度感バツグンの斜面が、三の又まで一気に切れ落ちている。スキー操作の失敗は800mの滑落を意味する。全神経を四肢に集中し、慎重にテレマークターンを繰り返す。谷幅一杯に弧を描き、スピードを殺しながら滑っていると、全ての雑念は取り払われ、自然と一体化していると感じられる。

  ↑毛勝谷滑降の証拠写真
12:14 1540m 休みながら三の又まで降りる。今シーズンの毛勝山最初のスキー滑降者だろう。デブリを乗り越え、さらに滑りを楽しむ。
12:26 1235m 大明神谷出合いで板を脱ぐ。無理すれば堰堤まで滑れるだろうが、もう十分だ。
13:15 865m 車に到着。毛勝山最初の滑降からハードな内容であった。山菜を採って山を下る。

※標高は腕時計の高度計から読み取っているので、実際と異なる場合があります。



DATA
コース
タイム
のぼり/3時間20分:車デポ地(1時間)大明神出合い(40分)三の又(1時間40分)毛勝山頂
くだり/1時間30分
スキー
板/ダイナフィット アップヒル(130cm)
金具/ロッテフェラー チリ
靴/スカルパT3
トイレ
なし
水場
なし
注意点 今回滑った左俣は、テレマークスキーでは難度が高い。山スキーもしくはファンスキーが適しているだろう。自己責任で滑ってください。

やますきーに戻る